皆様、本ブログをご覧いただきありがとうございます。
2step代表の中野です。
さて、先日私は東京千代田区にある「株式会社ウルトラエックス」様に訪問しました。
同社は、PCなどのデータ消去や情報漏洩防止のセキュリティーサービスを提供し、企業にとって重要な情報管理において活躍されています。
そして、この企業にはバングラデシュから来た方が正社員として在籍しています。
その名は、サジッドさん(28歳)。
サジッドさんは、ウルトラエックス社の種子島事業所でiOSやmacOSなどのソフトウェア開発に携わっています。
幼少期に視聴した日本のアニメ「るろうに剣心」に魅せられ、日本に好感を持ちました。
その後、大学で情報技術を学び、日本語学校での語学学習を経て、2022年5月にウルトラエックス社にご入社されました。
今回、東京本社で開催されたセミナーで製品PR担当として上京されており、直接お話させていただきました!
思ったよりも日本語が・・・
サービスの説明を受けましたが、会話に全く困ることはありませんでした。
来日から約1年半でこのレベルに達しているのは驚きです。私も特に単純な言葉を選んで話したわけではありませんが、しっかりと理解されていました。
知り合いの日本人よりもコミュニケーションが取りやすいかもしれません(笑)。
宗教は・・・
バングラデシュでは1日5回の祈りが習慣で、イスラム教徒はお酒や豚肉を避けます(個人差があります)。
サジッドさんは業務中にお祈りの時間を設けていますが、その時間は5分もかかりません
(喫煙者の煙草休憩の方がトータル長いかも・・・)。
食事に関しては個人で対応しており、日常生活で困ることはないとのことでした。
最も驚いたこと
何よりも驚きなのが、サジッドさんでも日本語検定上では、N4に位置するとのこと(N5→N1)。
よく企業様から「N1じゃないと・・・」などのお声も頂戴しますが、もうそれは日本人を超えているのでは?笑
先程も触れていますが、そう思いたくなるほどの、流暢な会話でした。
尚、読み書きも日常業務で支障はないそうです。
これを受けて・・・
検定も勿論一つの指標として必要かとは思いますが、N1やN2など、検定の”数字”に拘ってしまうよりも、
”実際の彼ら”を見ることが大切であると感じました。
諸外国と比較した際の賃金差、採用競合との条件合戦などを考えると、N1人材の獲得は本当にハードルの高い世界かと思います。
そもそも、「N1~N5」の差を本当に理解している採用担当者はどれだけ存在しているのでしょうか。
私自身も含めて、”勝手な壁”を作っているのは我々なのではないかと。
外国人採用で最も重要な資質
極論、言語やスキルよりも、「想い」ではないでしょうか。
サジッドさんも、来日当初は今程の日本語レベルではなかったとのことですが、懸命に勉学に励まれ今があります。
そして、2時間程の日本語勉強を、今でも毎日継続していらっしゃるようです。
その理由は、「日本語で皆さんとお話したいから」とのこと。努力と理由に私は感動しました。
言語でも何でも、このような継続的努力を、我々はできますでしょうか??
この原動力は、幼少期から抱かれていた「日本で!」「日本に!」という動機にあります。
国籍問わず、採用において一番重要なことは共通していると思います。
同じベクトルに向かえる成長過程の人財、同じベクトルに向かえないハイパフォーマー。
どちらを選択されますか?
中小企業は、大手とは異なります。組織としてのエネルギーがより大事です。
そしてそれは、個々の集合体で形成されているはずです。
バングラデシュにはサジッドさんのように「日本で働きたい!」というポジティブ志向の人財が多くいます。
我々が、ちょっとした視点と考え方、行動を変えれば、実は採用はスムーズに出来てしまうんです。
一度サポート体制を構築してしまえば、それは会社としてのノウハウです。継続できます。
一歩踏み出せば、世界が大きく変わります。
動いてみようぜ!日本企業!
と、帰り道で熱く思う私でございました。
またサジッドさんにお会いしたいです。
次回は、大好物のカレーの作り方を教わりたい・・・笑
「サジッドさん、お互い頑張りましょう!」