「そろそろ新しい会社に移りたいな~」
その思いの背景には、人によっていろいろと違いがあるでしょう。
給与アップを図りたい、思い切って仕事/職種を変えたい(営業はもう嫌だ!)、会社のカルチャーと合わない
(相性の悪さを感じている)、会社の将来性と自分を重ねられない などなど。
そう言った一般的にありがちな転職動機に加えて、常々我々が転職希望者が実際に会社に入られて以降もフォローしていると、違った切り口でその人の動機(モチベーション)の源泉を見る必要もあるな、と感じることがあります。
それは、「達成」「親和」「権力」「回避」という4つの個人が持つ動機です。
ハーバード大学の偉い心理学の先生(デイビッド・C・マクレランド)が提唱をされた欲求理論という考え方
で、人によって各動機の濃淡の差を省みることは重要ではないかと思います。
たとえば専門職の人(医療機器業界で言えば、開発職や薬事/品質職など)にありがちな動機として、
「自身が目指すものを作りたい(or 書きたい)→達成動機」や「この人達といっしょに働きたい→親和動機」等を自身がどのようなバランスで持っているか、と言ったことをある程度念頭に置いて転職活動をしないと、後で「しまった!」なんてことにもなりかねません。
以前にこのような転職事例があったのですが、とある医療機器画像診断の開発業務を長年担当していた30代後半の男性が、悩みに悩まれた結果、薬事担当としてあらたなキャリアを進むことを決断されたのですが(年収や会社社風、安定性を重視して)、残念ながら結局1年半後には退職を決断されました。(サポートしているエージェントもよくない 謝)
退職決断の際に話をしたのですが、「やっぱり自身の力で製品を作る開発業務がやりたい」というのがその人の最終的な決断でした。
いまは自動車関連のメーカーで開発業務をされております。
自分を観る、というのはむつかしいですよね。
動機に対する見方として参考になれれば幸いです。